
【3歳神話ってホント?】
~「三つ子の魂百まで」というけれど~
「三つ子の魂百まで」──
子育て中に一度は耳にするこの言葉👂 特に「3歳までは家庭で育てるべき」と思い込んでしまうきっかけにもなりやすく、
「保育園に預けるなんて、かわいそうかな…」と、罪悪感を覚えたり。 一方で、
「早くから保育園に入れたほうがいいよ!」という先輩ママの声もあり、
どうすればいいのか、心が揺れる方も少なくありません。 でも本当に、“3歳までに母親が家庭で育てるべき”なのでしょうか?🤔
◆ 思い通りにいかない現実と、ついてくる罪悪感
「できれば家庭で育てたい。でも仕事の都合があって…」
「本当はもっと一緒にいたいけれど、生活のために預けざるを得ない…」
「家族や周囲の声がプレッシャーが・・・」 そんなふうに、“理想”と“現実”のはざまで葛藤しているママ・パパも多いですよね。 そのときに気をつけたいのが、
「理想通りにできなかった=子どもに悪影響」
という思い込み。 その考えは、今だけでなく、将来にわたって自分自身を苦しめてしまうかもしれません😣
◆ 「3歳まで」の本当の意味🔍
「三つ子の魂百まで」という言葉は、
“幼少期に育まれた気質や性格は、大人になっても影響する”
という、昔ながらの教訓です。 この言葉から「3歳児神話」と呼ばれる考えが広まりましたが、
1998年の厚生労働白書では、「合理的根拠はない」と明確に否定されています。 それどころか、
「母親が孤立して子育てをすること」のほうが、
子どもの心身に悪影響を及ぼす可能性がある、とまで指摘されているのです🧩
◆ 大切なのは「どこで育つか」より「どう育つか」🌱
見逃せないのは、
入園のタイミングよりも、「子どもの発達をどう支えるか」という視点👀 実は、3歳までに心・脳・体の“基盤”が形成されることは、医学や発達の分野でも明らかになっています。 たとえば、身体の多くの機能は3歳頃までに“形成”されます。
形成された後は、それをどう使いこなしていくかが問われるフェーズへと変わっていきます。 つまり──
3歳までの日々の生活で、「どんな力が備わるか」が決まってくるということ。
◆ 人生は、前にしか進まない。
人生は、戻ることのできない一方通行の旅。
だからこそ、出発のときには、なるべくしっかりと準備しておきたいですよね🚗 スマホやパソコンに例えるなら…
・高性能な機能がなければ、思うように動かないし、
・本体が不調なら、どんなに機能があっても力を発揮できません。 人の心と体も、まさにこれと同じ。
なるべく優れた“機能”を備え、うまく使いこなせるようになることが大切です✨ だから《子育て》だけでなく《子育ち》の視点が、とても大切なんです。
◆ 3歳までに「どんなアプリを入れるか?」📱
子どもの脳は、大人にはない「変化できる力」を持っています。
それは、命を守るために、環境に合わせて進化のような適応が起きるから。 よく使う機能はどんどん洗練され、使わない機能は自然に消えていく── つまり脳は、必要なアプリをアップデートし、
不要なアプリは“アンインストール”してしまう仕組みなんです💡 そして、そのアプリでこの先の長い人生を生きていくことになります。 脳だけでなく、汗をかくための汗腺やホルモンを受け取るセンサーなども、
乳幼児期に形成されるものが多くあります。 だからこそ、
3歳までにどんな経験をし、どんな関わりを受けたかが、
その後の人生にも大きく影響してくるのです🌈
◆ 子育てに、たったひとつの正解はありません。
「母親でなくても育児できる」とよく言われる時代。
確かに、いろんな人が関わることは子どもにとってもプラスになります。 でも、「誰かがやってくれるから大丈夫」と任せきりにするのではなく、 大切なのは、
誰が育てるかよりも どう関わるか という視点👨👩👧👦 そして、
子どもにとって「母親という存在」がどれほど特別なのか── このあたりについては、また次回のブログでじっくりお話ししていきますね😉
◆ 最後に
「ふわっち」では、
大人も子どもも、笑顔で一緒に育ち合える“子育ち”を応援しています😊🌸 今や新潟市でも、3歳未満での入園は当たり前になってきました。
だからこそ、まずは
「早く預ける=悪いこと」ではないことを知っておいてください。 そのうえで、
早く預けることで不足する部分をどう補うかを考えることが大切。 子どもの未来をつくるのは、
「早く預けた・遅く預けた」という“選択”そのものではありません。
📚過去のおすすめブログ
vol.1:「今できる『予防保育』のススメ」
vol.2:「親ができる賢いえらび方」