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公開日:2026.8.8  更新日:2026.8.4

帰省で育てたい、大切なこと ~特別な愛情と社会性を育む関わり~

帰省は、社会性を育てるチャンス

帰省すると、祖父母が孫をたくさん可愛がってくれたり、普段とは違う特別な時間を過ごしたりすることがあります。

そんな時間は、子どもにとって大切な思い出になります。

でも、帰省にはもう一つ、大切な意味があります。

それは、社会性を育てる機会でもあるということです。

家庭とは違う場所で過ごし、祖父母や親戚と関わる中で、子どもは「人との関わり方」や「場に合わせた過ごし方」を少しずつ学んでいきます。


社会性は、日常の小さな経験から育ちます

例えば、

「冷蔵庫を開けてもいい?」

「これ、使ってもいい?」

「お片付けしようね。」

「ありがとうって伝えよう。」

そんな何気ないやり取りが、社会性を育てる大切な経験になります。

人の家ではどう過ごすのか。

相手を思いやるとはどういうことなのか。

自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも考えること。

こうした経験が積み重なり、社会の中で安心して過ごす力につながっていきます。


特別な愛情は、社会性の土台が育ってから

祖父母が孫を可愛がりたい。

子どもも、祖父母に思いきり甘えたい。

その気持ちは、どちらも大切です。

だからこそ、予防保育では「特別な時間」をなくそうとは考えません。

むしろ、子どもには「ここだけは何でも受け止めてもらえる」という安心できる場所や人が必要だと考えています。

ただ、その特別な経験が子どもの育ちにつながるためには、一つ大切なことがあります。

それは、社会性の土台が育っていることです。

例えば、

・人の家では自分勝手な行動をしない

・大人の話を聞いて行動を切り替えられる

・場に合わせて過ごそうとする

そんな力が少しずつ育っている子どもは、

「今日はおばあちゃんの家だから特別なんだよ。」

という意味を理解しやすくなります。

だからこそ、祖父母の家では少し夜更かしをしたり、いつもより甘えたり、特別なおやつを食べたり…。

そんな経験も、「特別な愛情」として心に残っていきます。

一方で、まだ社会性が十分に育っていない時期や、発達特性などから切り替えが難しい子どもは、「今日は特別」と「いつも」の区別を理解することが難しい場合があります。

帰省先で自由にできたことを、お店やお友だちの家でも同じようにしてしまうこともあります。

そして、一度身についた行動は、後から修正することが簡単ではありません。

現代は、周りの大人も注意しづらい場面が増えています。

だからこそ、社会に出てから困らないために、家庭や帰省先で社会性を育てておくことが予防につながるのです。

社会性を育てることは、子どもを厳しく育てることではありません。

子どもが安心して社会の中で過ごせる力を育てることです。

その土台があるからこそ、

祖父母の家では思いきり甘えられる。

「ここは特別な場所なんだ」と感じられる。

そんな愛情あふれる経験が、安心感や自己肯定感につながっていきます。

予防保育で大切にしたいのは、

社会性か、特別な愛情か。

ではありません。

社会性という土台の上に、特別な愛情を積み重ねていくこと。

その両方が、子どもの未来を支える大切な力になると考えています。


帰省だからこそ、できることがあります

帰省先は、子どもに我慢ばかりを教える場所ではありません。

祖父母の愛情をたくさん感じながら、

「おばあちゃんに聞いてみよう。」

「ありがとうって言おうね。」

「今日は特別だけど、お家に帰ったらいつもの生活に戻ろうね。」

そんな言葉を添えることで、子どもは「人を大切にすること」と「場に応じて行動すること」の両方を学んでいきます。

帰省は、愛情と社会性を一緒に育てられる、貴重な時間なのです。


ふわっちTAKAKOから

社会性を育てることは、子どもを厳しく育てることではありません。

子どもが安心して社会の中で過ごせる力を育てることです。

帰省先だからこそ出会える人や経験があります。

その一つひとつを、子どもの育ちにつながる時間として大切にしてみませんか。

特別な愛情も、社会の中で生きる力も、どちらも子どもの未来を支える大切な宝物です。

ふわっちTAKAKO

NPO法人適正育成ラボ「ふわっち」代表 2児の母(長女29歳 次女26歳) ▶社会人(母親)になってから保育士資格取得 ▶保育士勤務 8年 保育士養成校 講...

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