新潟市中央区0.1.2才専門小規模保育園ばとぅーるこども園 園長の岡本です。
ばとぅーるこども園は14年前の開園当初から『食』にこだわり続けています。
給食は単に栄養を摂るためのものではありません。食とは、自然からの恵みであり、多くの命や人の営みによって届けられる「いただきもの」です。
子どもたちが毎日食べるお米は、どこで育ったのでしょうか。野菜は誰が育てたのでしょうか。魚や肉はどのような自然の中で育まれてきたのでしょうか。
一つひとつの食材の背景には、土があり、水があり、森があり、虫がいて、動物がいて、人がいて、初めて食卓へとつながっています。
だからこそ、ばとぅーるこども園では食育を通して、「食べること」の前にある自然の営みを子どもたちへ伝えることを大切にしています。
しかし今、その自然の循環が少しずつ崩れ始めています。
近年、全国でニュースになることが増えた「クマが山から下りてくる問題」も、その一つです。
クマが人里へ現れることだけを見ると危険な出来事に感じますが、その背景には、森林環境の変化や里山の荒廃、餌となる木の実の減少、人と自然との距離の変化など、さまざまな要因が重なっています。
つまり、クマだけの問題ではなく、私たち人間が自然との関わり方を見直す必要があるというメッセージでもあります。
子どもたちには、「クマは怖い動物」という知識だけではなく、「なぜ山から下りてくるのだろう」「森では何が起きているのだろう」と考える力を育んでほしい。
その問いこそが、未来の環境を守る第一歩になると考えています。
ばとぅーるこども園は「未来の循環を学ぶ授業」を8月11日山の日に開校される里山みらくる小学校を応援しています。
テーマは、「里山を再生し、野生動物と共存しながら未来を育むこと」。
風の匂い、土の感触、木漏れ日、虫の声、季節の移ろい。
五感で感じる経験が、子どもたちの心を豊かに育て、命を大切にする感性を育んでいきます。


私には小学生の子どもがおり祖父母の畑で育ったトマトやきゅうりを収穫してかじっている姿を毎日みています。おじいちゃんと畑に入り「じいじ、スイカが大きくなってきた」といえば「藁をかけて食べられないようにするぞ」とおじいちゃんが教えてくれています。
こどもの本物の味覚というのは凄いもので、おじいちゃんが畑で作った野菜は美味しい美味しい!と、たくさん食べますがスーパーで買ってきた野菜にはあまり興味を示しません。
おじいちゃんと畑で遊んだり、一緒に野菜を収穫したり虫をつかまえたり。この経験そのものが子どもにとって「じいじの野菜は美味しい」に繋がっているのだと思います。

地域の自然を守ることは、地域で暮らす子どもたちの未来を守ること。
子どもたちの未来を守ることは、地域で事業を続ける企業の未来にもつながっています。
「教育」「環境」「地域」「企業」。
これらは別々のものではなく、一つの大きな循環の中でつながっています。
私たちは、子どもたちに「自然は守らなければならないもの」と教えるだけではありません。
自然は私たちの生活を支え、食を育み、人も動物も生かしてくれる存在であり、その循環の中に自分も生きていることを感じてほしいと願っています。
そして、子どもたちが大人になったとき、「小さい頃、森で学んだことが今の仕事につながっている」「自然の恵みへの感謝を忘れずに生きている」と思えるような原体験を届けたいのです。
未来は、大人が与えるものではなく、子どもたちが育んでいくものです。
だからこそ、今、私たち大人には、その未来を受け止め環境を整える責任があります。
ばとぅーるこども園は、新潟市中央区にあり大自然に触れる環境が少なくはありますが
だからといってうちにはできないと切り離すのではなく食を入口に、こどもたちと命を学び、自然の恵みをいただくことへの感謝を忘れず、人と自然が支え合う循環を未来へつないでいく食育の時間を大切にしていきたいと考えております。
その学びが、子どもたち一人ひとりの心に根を張り、やがて地域全体へと広がっていくことを願っています。

主催:里山みらくる小学校
2026年8月11日 山の日 15:00~16:30 YouTubeライブ配信
https://youtube.com/@nest.niigata


